2016-02-10から1日間の記事一覧

妖(もののけ)の涙――小説玉璽物語 十

妖(もののけ)の涙――小説玉璽物語 十 袁術という男、俗物と看た。私は南陽に来たことを後悔した。華の雒陽に侠気の男の子ありと称された昔がまるで嘘のようだ。そう、人は変わる、変わらいでか。ああ、一体、私は人間になにを求めているのだろう。妖(もののけ…