2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

猫、ねこを拾うのその後

数日前、Iさん家を訪問した。 連日、三十五度とかの猛暑。一時間くらい自転車を漕ぐと頭がいたくなる。猛暑の昼前、Iさんの庭先にはプリンちゃんやミミちゃんの姿はない。 どこかでお昼寝かしらと思ったら、呼び鈴を押すとドアの向こうでガサゴソと音がし…

不思議な水

水のお話です。 水に関する話は世界各地にありますね。 若がえりの水、病を治す水、お酒になった水など。 荊州南陽郡の酈県(りけん?れきけん? 今の河南省南陽市の西、内郷)の北八里(およそ四キロ)に菊水という川があった。 菊水の水源のかたわらには芳…

丁夫人の嘆き(曹操の後庭)  十八

丁夫人の嘆き 十八 上の絵図は水経注の洛陽城図。左右を太線の部分でつなぎ合わせると一つの図になります。北魏の洛陽図ですから、漢、三国魏よりも洛陽城は大きくなっていますが、ある程度、想像をかきたててくれると思います。白馬寺まで行ったことがあり…

丁夫人の嘆き(曹操の後庭)  十七

丁夫人の嘆き 十七 前夜、雒陽宮に上がった火の手を遠望した董卓は、すぐさま都に向かって行軍した。強行軍だったとみえ、翌日の辛未(二十八日)の鶏鳴に雒陽の西の城門に着いた。城門校尉から政変の経緯を聞くとすぐさま北芒(ほくぼう)に進んだ。 鶏鳴は…

丁夫人の嘆き(曹操の後庭) 十六

丁夫人の嘆き 十六 八月庚午(二十七日)、事態は動いた。 北宮に籠っていた張讓や段珪たちは天子の権威が衰えたことを身をもって感じたに違いない。 「袁紹は大悪人よ、のう。天子の宮居を攻めおる」と、舌打ちしたに違いない。天子が死んでも屁ともおもわ…

変な格好で失礼します

暑いからなりふりかまってられない。 ニヤンタがそう申しております。 夢の中で福を招いているらしく、お手々はこの通りです。 あられもない格好で暑中お見舞いもうしあげます。

丁夫人の嘆き(曹操の後庭) 十五

丁夫人の嘆き 十五 あわてた張讓たちは太后に、「大将軍の兵士たちが反乱を起こし、宮殿に放火して今、尚書の門を攻めております。なにとぞ難を避けられますよう」と、太后と天子と陳留王(劉協)を促し、南宮の楼閣と北宮の楼閣を空にかけられた橋を渡って北…

丁夫人の嘆き(曹操の後庭) 十四

丁夫人の嘆き 十四 次の日も事態に変化は見られなかった。 後でわかったことであるがその日、何進は長楽宮に参内して何太后に中官誅滅を迫った。 何進の参内に中官たちは驚いた。 霊帝崩御の時には殯(もがり)の宮での哭礼も陵(みささぎ)への葬送も、病を…

丁夫人の嘆き(曹操の後庭) 十三

丁夫人の嘆き 十三 わたしは胡三明の話を反芻してみる。 中官が詔(みことのり)の下書きを尚書省に持ち込み、詔令をだすように命じた。下書きに目を通した尚書は不審を抱き、「大将軍にはかって討議してからにしたい」と拒んだ。もと太尉の樊陵を司隷校尉に、…

花ドロボーと猫

集金のアルバイトをしていると、今まで知らなかった町がご近所さんのように近しいものになります。様々な年代の方とお話ししていると、年代による言葉遣いの違い驚いたり、ちょっとした心遣いのお言葉にぽっと心に灯がともったりします。 それから、野良猫の…

丁夫人の嘆き(曹操の後庭)  十二

丁夫人の嘆き 十二 お帰りなさいませというわたしに頷きもせず、肩を怒らせた孟徳は足音も荒々しく回廊を進んだ。朝廷でなにかあったらしいと察したが、殿方とはこうも扱いにくいものかしら。部屋に入ると、こらえていた感情を一気に噴出させる。 「え、えい…