五斗米道、五斗の謝礼と孔明の食欲 張魯の五斗米道で、病気治癒の謝礼に渡す米五斗の値は一体いくらぐらいだろうか？ 一体それが安いのか高いのか、いつも気になっていた。 四川省成都市大邑県 鶴鳴山上の道源聖城 それをすっきりと解決してくれる資料にであ…

陽平関と張魯城 「陽平関の関城の西北隅は濜水（しんすい）を挟んで張魯城と対峙していた」と 清朝の地誌『方輿紀要簡覧』巻三十四に記載されている。 地図の赤い囲みがおよその古陽平関城の遺趾（陝西省漢中市勉県） 張魯は黄金谷に城を築いたとある。地図…

続『三国志』と米倉道 さきにアップした『三国志』と米倉道の記事では米倉道と三国志とどういう関係があるのか分かりにくかったので、補足いたします。 蜀漢の諸葛亮は漢中に陣取り曹操が派遣した軍隊と戦っていたが、そのときに閬中(ろうちゅう)にいた蜀漢…

丁夫人の嘆き(曹操の後庭) 九十九 「こりゃ珍しい犬だ」 挨拶もそこそこに朱は目を細めて黄龍をみた。 賢い犬だ。黄龍は朱が敵でないことを察すると、吠えもせずに朱に頭を撫でられている。 「まるで龍のように細長い顔をしとるぞ。名はなんという？」 「黄…

猫も友人の犬も爪切りは苦手 きのうは友達の家に遊びに遊びに行った。おみやげにと、有り合わせの一升瓶さげて、手作りのチョコレートケーキをバッグに入れ、地下鉄と阪急を乗り継いで片道二時間とちよっとかかけてたどりつきました。友人宅の玄関ベルをピン…

『三国志』と米倉道 もしも、映画や小説で『三国志』に登場する人物が、たとえば張飛が「よし、米倉道を抜けて孔明殿と策を練るぞ」とか言っていたら、噴飯物である。なぜなら米倉道という呼称は『三国志』の時代には存在しなかったからだ。 現在の陝西省漢…