2017-11-06から1日間の記事一覧

妖(もののけ)の涙――小説玉璽物語二十二

妖(もののけ)の涙――小説玉璽物語二十二 野にも山にも死屍累々、老いも若きも男も女もひとしく骨を晒す。ある地方では、血染めの川が死屍にせき止められて流れなかった。あまりにもの惨状に私は号泣しそうになった。一つの王朝が滅びようとするときはいつも…