こいつ、臭い

こいつ、臭い。

えっ。

こいつ、ゆうべニャアのふとんの中に入ってきたけど、トイレ臭かった。

ニャアとはわが軟弱息子のこと。
自分のこと、ニャアはね、なんていう。あほくさ。

トイレ臭い?

うん、猫トイレのにおいがした。

猫砂のこと?
お花のにおいがしていいでしょうに。

いや、猫トイレが思い浮かぶ。トイレしてふとんにもぐりこんできよったかと思うとぞっとするわ。

朝からニャア君は浮かぬ顔。

ニヤンタは、なんの話しって顔で「遊ぼう。遊ぼう」

可哀そうなニヤンタ。臭いなんていわれてさぁ。
猫砂にはいい香りなんていらないんだ。
消臭出来ればいいんだ。
ニヤンタだって、余計な香りが体にしみついて、丹念に毛づくろいしていたっけ。
猫の健康に影響はないのかしら。

次からは、ただ消臭する猫砂にかえよう。
花の香り付きで、悦にいっていたのは猫守だけなんて、
悔しい。

ニヤンタ、ニャアのふとんにトイレのあとすぐにもぐり込んでもいいんだよ。
消臭機能だけついた猫砂に変えてあげるからね。
ニャアはちっともニヤンタの世話しないんだもの、ね。
ここで、猫守は舌をペロリとだす。