家庭内別居は夫婦だけではない

       家庭内別居は夫婦だけではない
 
 家庭内別居は離婚の危機に瀕した夫婦だけの問題じゃないってことを知りました。
集金で顔をあわせるうちに、何日も人とおしゃべりをしたことがないお年寄りがいることに気がつきました。お食事もお一人で食べるので寂しいそうです。家族と同居していても、ですよ。食事の内容や時間帯がずれてそうなることもありますが、家族が一つの食卓を囲み、お行儀は少々悪いですが、日常茶飯事のありふれた事をぺちゃくちゃとしゃべりながら食べる、これが普通だと思っていたからです。
 話し相手はみな亡くなられ、しゃべる相手がいないそうです。
 体の具合が悪くても、家族はみな必死で働いておられるので、病院のつきそいを頼めない。誰とも話をしないので、このままでは認知症になってしまうのではないかと不安でしようがない……。
 ボランティアで話し相手や病院の付き添いをしてくれるところがあればよいのに、というのが彼女の希望です。
 区役所に電話してみると本人からの電話がないとだめですが、
いろいろと相談にのりますし、有料、無料の制度もございますので、ご本人もしくは家族の方がお電話してくださいとのことです。
 また、お知り合いにそういう方がおられましたら、ぜひ行政の方へお電話するように声をかけてあげてくださいとのことでした。たいてい福祉の方へ電話を入れると適当な部署に取り次いでくれます。
 
 昨今の経済情勢を鑑みますと、会社を休んで病院に付き添っていくと肩たたきの対象になりますもの、ご遠慮なさらずにご相談なさってください。
明日は我が身です、皆様方もどうか孤立したお年寄りに声をおかけください。