グスコーブドリの伝記というクッキー

        グスコーブドリの伝記というクッキー
 
 八月のお盆前のこと、息子は東北へ出張した。独身だからあっちこっちへ気さくに出張させられます。このまえの福島原発への出張も、年寄りを生かせて倒れられた事だから、ぴちぴちのを行かせよう。ぴちぴちではないのですがね、息子は福島原発へ。放射能を遮断するモンゴルのパオみたいなのもをかぶせられた中で作業したそうです。きっちり二時間たつと「はい、終わり」ってことで作業おわりです。
 東北出張に話をもどします。どこへ行ったのと聞いてもうるさそうに「遠い遠い所で三途の川が……」なんて答えが返ってくる。飲んべえのくせに甘い物に目がない。息子が買ってくるおみやげでどこに行ったのか推測するほかない。
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岩手のブルーベリークッキーと秋田のなんだろ?大根の漬け物だった。
道の駅の領収書が入っていたから、東北自動車道を通ったのだろう。
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ブルーベリークッキーは結構いけました。
東北の復興を支援してくださいって、レシートに書いてあったけど、復興支援のために増税するのに、復興予算が別のことに使われているなんて呆然としてしまいます。
 包装紙のグスコーブドリがあまりにも可愛くて、宮沢賢治の「グスコーブドリの伝記」を読んでしまいました。
 岩手という風土から生まれた思想と作品だなと思うと同時に、グスコーブドリのキャラは、やっぱりロシアンブルーの猫がぴったりだ思った。これがニャンタのようなキジ虎でも、ペルシャでも、シャムでもアメショーでもだめなんです、そう、思いませんか? イメージ 3
気持ちとして、雨ニモマケズ 風ニモマケズはわかりますが
無くても心情は通じます。
 猫好き、アニメ好きの息子が選んだおみやげでした。