丁夫人の嘆き(曹操の後庭) 雑記三十六

         丁夫人の嘆き(曹操の後庭) 雑記三十六
 
 蜀の地、すなわち後漢益州四川省のみならず雲南省貴州省陝西省漢中市をも含む広大な地域である。
 蜀の地は天然の要塞に囲まれた広大な地域で、その国に入るには険しい山間の道をとるか、長江の支流である嘉陵江を遡って行く船便のみである。船旅も数々の難所を通り、季節によっては暴風や大水に泣いた。
 
 古詩にうたわれた陸道の難所の一つ、剣門関への道の旅人泣かせであまりにも有名である。が、この関所に押し寄せる観光客が、ヒールのある靴で石段を登っていく姿をみるにつけ、難所と記されるのも「白髪三千丈式」の表現かしらと思ってしまった。が、剣閣古道の写真をみつけて、ああなるほど難所だと納得した次第である。
イメージ 1
        四川省広元市剣門関城
イメージ 3
         剣閣(剣門関=剣閣)城の諸葛孔明
イメージ 4
 同じく城内の像。何の説明もないが、耳は常人のようで大耳からほど遠いが、おそらく劉備像だろう。
イメージ 5
剣門関の連環弩
 連環弩とは連発式の弓のこと。機械的に矢を連発する装置で、車にこの仕掛けを積んで戦場を移動したりする。装置を分解して戦場に運ぶ。
イメージ 6
     四川省広元市、剣閣古道のそばにある民家
イメージ 7
        剣閣古道の大朝駅
        駅には役人が詰めていて乗り継ぎの馬の用意や食事、宿などが用意されていた。
イメージ 8
イメージ 9
  大朝駅の宿場 左は旅館で 右側はお食事処
イメージ 10
        大朝駅、清代の旅館
イメージ 2
         剣門 古しえの蜀道 
         三国志ファンなら暖簾をくぐって「張飛さん、まいど~っ」と声をかけたくなりますね。
 
画像はグーグルマップからお借りしております。いつも書くのをわすれてしまいますが、もっぱらグーグル様様です。