2013-03-27 丁夫人の嘆き(曹操の後庭) 雑記三十六 人文 歴史 #歴史 丁夫人の嘆き(曹操の後庭) 雑記三十六 蜀の地、すなわち後漢の益州は四川省のみならず雲南省、貴州省、陝西省漢中市をも含む広大な地域である。 蜀の地は天然の要塞に囲まれた広大な地域で、その国に入るには険しい山間の道をとるか、長江の支流である嘉陵江を遡って行く船便のみである。船旅も数々の難所を通り、季節によっては暴風や大水に泣いた。 古詩にうたわれた陸道の難所の一つ、剣門関への道の旅人泣かせであまりにも有名である。が、この関所に押し寄せる観光客が、ヒールのある靴で石段を登っていく姿をみるにつけ、難所と記されるのも「白髪三千丈式」の表現かしらと思ってしまった。が、剣閣古道の写真をみつけて、ああなるほど難所だと納得した次第である。 四川省広元市剣門関城 剣閣(剣門関=剣閣)城の諸葛孔明像 同じく城内の像。何の説明もないが、耳は常人のようで大耳からほど遠いが、おそらく劉備像だろう。 剣門関の連環弩 連環弩とは連発式の弓のこと。機械的に矢を連発する装置で、車にこの仕掛けを積んで戦場を移動したりする。装置を分解して戦場に運ぶ。 四川省広元市、剣閣古道のそばにある民家 剣閣古道の大朝駅 駅には役人が詰めていて乗り継ぎの馬の用意や食事、宿などが用意されていた。 大朝駅の宿場 左は旅館で 右側はお食事処 大朝駅、清代の旅館 剣門 古しえの蜀道 三国志ファンなら暖簾をくぐって「張飛さん、まいど~っ」と声をかけたくなりますね。 画像はグーグルマップからお借りしております。いつも書くのをわすれてしまいますが、もっぱらグーグル様様です。