消費税は8%でも実質は

            消費税は8%でも実質は

 四月から消費税が8%になった。以前は5%qだったから実質は3%のアップだ。
 消費税アップ前は毎朝、新聞は分厚いチラシのサンドだった。スーパーマーケットやホームセンターは買いだめの人々がつめかけ、洗剤やトイレットペーパー、ミネラルウオーターなどの買い置きしても腐らない生活必需品を買い込んでいた。
 
 私も数万円分は買いだめした。五万円分買いだめしたとしてもたかだか四千円である。四千円くらいなら、生鮮品を腐らせずにうまく活用し、料理に手間をかけて材料を少し安価なものに代えれば……などと思うと途中であほらしくなってきた。まさしく買い物疲れである。それに、収納場所はすでに満員御礼状態だ。もう、うんざりだった。この時点で、砂糖は各種とりまぜて十五キロ、洗剤は半年分、化粧品も石鹸も半年以上はもつ。衣服も買った……などなど。消費税があがったら節約すればよいと、度胸を決めた。
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左は250g2瓶で1100円 右は230g2本で1100円いずれも消費税アップ前
 
 でも、前を通るたびに人であふれかえっているスーパーマーケットを見ていると、不安になった。みんな、はじめての8%時代を経験するので不安なのだ。
ふと風呂用洗剤を買い忘れたことに気がついた。スーパーマーケットに行くと、三月の下旬になったばかりなのに、特価のときは105円だった風呂用洗剤が150円になっていた。ひえーっ、8%どころの騒ぎじゃない。で、安いので有名なドラッグストアに行った。そこも、いつものお買い得感はない。値段があがっていた。「商品が品薄になっていて入荷が困難な商品があります」との張り紙があった。お目当ての風呂用洗剤もやはりパッケージが変わっていて、150円なる値札がついていた。
 別の地域ではメジャーかもしれないが、当地では無名のブランドの品々がずらりとお買い得感たっぷりの値段で並んでいて、びっくりさせられた。

 そういえば、うちの猫の鰹節も去年のいつだったか、100g 248円だったのが80g248円になっていてびっくりしたものだった。100gに換算すると310円だから、なんと62円の値上げだ。

 円安や鰹の不漁などで食料品や衣料品をはじめ値上げは続々続いていた。今年の四月からは電気、ガス料金もあがる。ということはさまざまな製品の原価が上がるということだ。
 政府の広報では原価×1.08ですとあるが、物価はこれまでの値段に3%があがったものなんて考えちゃいけない。生鮮食料品の値段は天候に左右されるし、原価には光熱費が含まれるので、実感としての物価は8%+αだ。
 だれもが不安を抱いたのは正解だったのだ。

 生活防衛のために今年の夏は緑のカーテンで電気代を節約し、お風呂はなるべく水温が高くなった三時頃に沸かすことにします。
 買いだめしていたお菓子、食べ尽くしたので四日前からなるべく手作りいたしております。ああ、庶民はやるせない 。毛糸、買いだめするの忘れたけれど、これからはなるべく手作りの衣服をこころがけます。