九尾狐(きゅうびこ)

           九尾狐(きゅうびこ)
 九尾狐は神獣である。その様は赤色で四足九尾である。青丘の国に産出し、鳴き声は嬰児(みどりご)のようだ。
 これを食べると妖邪の気にあわず、蠱毒(こどく)のたぐいにあたらない。
 注*蠱毒とは毒薬のこと。
 
 太平広記 狐一 瑞応より

 那須殺生石は法力によって妖力を封じられた九尾狐が化したものだと伝えられています。日本では玉藻の前という絶世の美女に化けましたね。