池田理代子さん余聞

         池田理代子さん余聞

 この間、吉野行きの電車の中でまたもや『ベルサイユの薔薇』の池田理代子さんの従姉妹のことが話題に上った。
前に池田理代子さんの実家が素封家だと私、勘違いしたまま記事にしてしまい、深くお詫び申し上げます
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 k市に住む池田さんの父上は、池田理代子さんの父上の実兄でして、お二人は従姉妹という間柄です。K市の池田さんが従姉、池田理代子さんは従妹です。K市の池田兄が病気で亡くなられるとき、理代子さんの父上(池田弟)に「あとをよろしくたのむ」と言い残されたそうです。
 
 さあ、それからが大変です。
 池田弟は幼い子供を残して病死した兄の家族に仕送りを決意しました。その決意に池田弟の妻も意を決し、家庭教師をしながら家計を支えたとのことです。
 池田家の従姉妹たちは学業成績優秀で、理代子さんは家計の状態を知っていたのでアルバイトで生計を立てるからとの約束で大学に進まれたとのことです。食べ物にも事欠く生活で、理代子さんは麩を水でふやかして一日の食事としたこともあったそうです。
 その話を聞いて、電車の中で涙でそうになりました。
 池田理代子さん一家はなんて律儀な方なのでしょう。それに理代子さんの根性には頭が下がります。理代子さんの母上は「船場」のお嬢さんなのに、よくぞ我慢されたことと頭が下がります。ご主人が堅く決意しても、家族がグチグチと反対すると出来ないものですが、なんだか古武士のような面影が彷彿されてなりません。