丁夫人の嘆き(曹操の後庭) 雑記 十三
丁夫人の嘆き 雑記 十三
曹操の容貌
曹操はどのような容貌をしていたの不明だ。
世説新語によれば痩せていて貧相な小男だったとか。
「やせましたなぁ。以前はもっとふっくらとしておいでだったが」
と、驚いている。洛陽にいたころの曹操はふっくらとして、後年にくらべると男ぶりもよかったらしい。
京劇では悪役ゆえに幽霊のように白塗りのメークだ。漢王室の簒奪者であるから悪役である。
そのイメージが最近では変わった。レッドクリフという映画の人気も手伝っているらしい。
これは安陽市安陽県安豊郷で発見された曹操の高陵の看板である。
今年の春節には観光客がつめかけにぎわったそうだ。詳しくはRecord China(中国ニュース通信社)を検索してくださいませ。
曹操は墓荒らしの目を欺くために七十二の偽墓を作らせたと伝わる。この墓も真偽について物議をかもしているらしい。
注目するのは曹操の顔である。ふっくらとして品がある。それに中国的な美男である。
世の中の空気次第で美しくも醜くも変貌するこの容貌、なんと解釈したらよいのかと戸惑いながらも面白がっているのです、私は。
最後に、でもね、曹操はやはり犯しがたい威厳と眼光で相手の気をのんでしまうものがあったそうです。それこそ王者にふさわしいではありませんか。
画像はすべてグーグルMapからの引用です。