道士の冠

              道士の冠

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        正一六合冠

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                  芙蓉冠
 芙蓉冠は道門の冠帽のうち最高のもので
 功高い法師が行科(定められた法を行うこと)のときに用いる。

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                     蓮華冠
 蓮華冠は又の名を玉清蓮華冠といい、道門三冠の一つで蓮華が咲いたような形から蓮華冠と名付けられた。
 唐のときにすでに流行し、宋代はこの冠を踏襲した。金や玉で作り、珠宝で装飾した。道教の冠帽中、最高の等級であり、道教の最高の功を持つ法師が行科のときにかぶる。
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                        黄冠
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                  黄冠 裏面

 黄冠は道士が束髪の上にのせる冠で、金属や木で作られる。
その色、黄色を尊ぶので黄冠という。この冠により、道士のことを「黄冠」とも呼ぶようになった。
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                    正一五老冠
 
 正一五老冠は省略して五老冠ともいわれる。蓮弁形のなかに五老の像を刺繍してある。夜、超度(死者に引導をわたす儀式らしい。仏教の枕経みたいなものらしい)の法事を行うとき、功高い道門がかぶる。

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               張道陵の画像 
              どのような冠かわかりにくいです。

               
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            冠をかぶった道士たち
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                     五岳冠
五岳冠
 又の名は五岳霊図冠という。覆斗形で上に五岳の真形図を刻む。すべからく「天仙戒」をうけた者がかぶる。
道教全真派では徳が高い人望ある大師がみなこの種の冠をいただく。
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                   網巾冠

網巾冠
 これは明代に身分の上下をとわず大いに流行った。ナイトキャップのように髪が乱れないという利便性があったので民間にも流布したが、次の王朝ではすたれた。
 

写真はすべて騰迅 道栄より拝借しました。